フルートon my mind


本当は今年リリースされた曲ベスト10みたいなのをやりたいのですが、月並みな、知ってるよみたいなことしか書けない気しかしないのでやめて、今年3回もステージへ足を運んだ、熱いバンドの話をしたいと思います。
あのーSANABAGUN.って知ってます?(ナイツの漫才の導入)
どんなバンド?メンバーは?気になる噂!みたいな広告たっぷりクソまとめサイトみたいなことは書きませんので、お手数ですがお調べいただくか、一曲動画を見てください。

最近のライブ動画が全然なくて残念だ。
今年はsuchmosと掛け持ちしてたベースがいきなりsuchmosに専念しだすというハプニングがあり大変な年だったであろうに、着実に見るたびかっこよくなっていって虜である。
バンドの演奏力の高さもさることながら、フロントマン2人のボーカル&ラップのスキル、そしてオーディエンスを沸かす(時には笑わす)パフォーマンス力の高さにはひれ伏すしかない。
バンドでありながら、全員でヒップホップであろうという姿勢も非常にかっこいい。普段楽器しかしてないメンバーもマイクを握り全員でラップする曲は人気も高く、今回披露されたメンバーチェンジ後の8人で送るマイクリレーも異常な盛り上がりを見せた。音楽性の幅もさらに広がり、先日のツアーで飛び出した新曲のディスコファンクチューンが良いなどという次元の遥か先を行く代物で、あの瞬間からリリースを待ち焦がれることしかできない状態だ。2018年、彼らは私達にどんなサプライズをもたらしてくれるのだろうか。

音楽ライターみたいな文書けてますか?文章の綾はつけたけれど本当の気持ちに変わりはありません。私の熱とレコメンド伝わりますか?ここからちょっと自分の話していいですか?自分のブログなので。

あのSANABAGUNでサックスを担当している谷本さんって方がいるんですけど、彼最近の曲ではフルートも吹いてらっしゃって、先日のライブで初めて彼がフルートを吹いてるところを拝見したんですよね。そこで私は思い出した、私は中学生の頃吹奏楽部でフルートを吹いていたんだと。3年間やりましたよ。3年やると気付く。どうもクラシック音楽ってわかんね〜(笑)と。スウィングガールズでお馴染み、シング・シング・シングとかをやると私こういう音楽の方が楽しいと感じる〜と。でもそういったジャズやビッグバンド系の音楽ってフルートがアホほどつまらないのね。サックスはオーケストラにいないのにフルートはいる。ジャズフルートの存在なんて知る由もなく、ジャズには金管しかない。「フルートっていうのはコンサートホールでバカでかいパイプオルガンを背にクラシック音楽を、バレエ音楽などを、やるやつ。今は中学校のブラスバンドなので体育館でコブクロの「桜」などを演奏したりもしますが。」という型にはまっちゃっていた。
当時それを少しだけ崩してくれたのが父がレコードで聴いていたマイペースの「東京」。こういう歌謡曲・ポップスで初めてフルートの存在を見つけた。

まあでもレコードあるだけでその人達を見たわけでもない、生まれる何年も前の曲だから、特にそれがきっかけで何か変わることはなく、中学卒業とともにフルートもやめた。そもそも、個人で楽器を続けられるような裕福な家ではない。
次に割と衝撃だったのが高校生の頃に来たスーパー洋楽期に死ぬほどハマったBlack Eyed PeasのWhat It Isという曲。まだファーギーが黒くてファレル似だった頃の曲だ。

なんてお洒落なんだ。なんてフルートが効いてるんだ。でもウチ知ってるこれ、これサンプリングってやつ。マジ本当ウィルお洒落なことする〜パない。めちゃくちゃハマったけど結局それくらいの感じ。私ずいぶんお洒落な楽器やってたな〜くらいのこと。

でも今回、私がついぞ没頭することができなかったクラシック音楽とはかけ離れた、ジャズでファンクで、その上ラップが乗っている、かっこいい2,3個上のお兄ちゃん達が目の前でカマしている音楽に、フルートが参加している光景を目にしてね、これにあの頃出会ってたら、私どうなっていただろうと思ったわけ。フルートの可能性、知らなすぎた。ピアノを習ってたあの子の真似の家電キーボードじゃない、せっかく基礎練習からちゃんとやった唯一の楽器だったのに。どこかで私楽器とか好きですよ、やってたんすよ、やればちょっとできるんすよ、側の人間だと思いながらもう10年近く何も触っていない。本当にただのリスナー。楽器で食える才能があったとは思わないが、出会うべきときに出会うべきものに出会っていたら、とりあえず今の状態からは想像もつかないような音楽の楽しさを知ってる状態にはなっていたかもしれない。そうだったらよかったな〜裏山〜こんなことが、年取るにつれていろいろ出てくるんだろうな〜。

来年もいろんな音楽聴いて、くっそーかっけ〜!って思っていこうと思いまーす。そしてSANABAGUN来年も激推しで、このカスブログによって誰かが聴いてくれたら嬉しい。(結局何書いても月並み)