わがまま娘 これからも娘


嫌な事があった日やなんにも楽しくなかった日でも会えばめちゃくちゃ笑わせてくれる男と結婚するんですが、毎日毎日一緒にいるとなるとその嫌な事の発端がその男になることもきっとあるわけで、その場合どうやって笑えばいいのでしょうか。
話し合えとかそういうのはいりません。笑っていたいのです。

人に怒られないように頑張って学校や仕事で自分を繕ってきましたが、生活は繕えない。私の生活は怒られることいっぱい。ですよの最近は謝ることいっぱい。怒られたくない。

会社の人に結婚しますと言うのが誠にめんどくさい。結婚している会社員、そんなものになると思っていなかった。超大人じゃん、結婚している会社員。配偶者のいる会社員。税金のこととか何もわからないのに、私が配偶者のいる会社員なわけがない。配偶者のいる会社員として見られたくない。Forever21で売ってる服を何の躊躇もなく着たい。20歳だったら買ったのに…とため息つくためだけの場所、Forever21。

結婚したって何も変わる気がしないと書いた。もちろん私は変わらない。でも周りは変わる。子供ができたら尚更だ。いつでもこの実家の、中学生からずっと使ってるぺらぺらの寒い布団で、妻でも母親でもない私になりたい。母親になる予定はまだありません。

結婚式に神様を介入させたくない。神様と一つも関わることなく私達の関係は築かれました。全然知らない牧師さんに汝とか言われたくない。知らない人に呼ばれたことない二人称で呼ばれたくない。「バージンロード」って恥ずかしくて言えない。どの口がバージンなんて言う。牧師さんと神父さんは違うらしいが、神父と新婦が共存したらだめだろ。もうわからない。

変わらないけど変わらないといけない。こんなに文句ばっかり垂れないでもっといろんなことを受け入れて感謝してありがとうと話しかけたおいしいお水を飲まなければいけない。人の配偶者になったり親になったりする人間はもっと柔らかくなければいけない。「膣活」とか「子宮力」みたいなヤバいやつを見てふざけてる風に「膣を柔らかくしたい気持ちはある」と言って小ウケを得ましたが、割と本気で言っています。膣と足の裏を柔らかくしないと本気で生活が辛いのです。自分自身をやめる気はない、でも何かは変えないとどんどん生きづらくなるのが見えます。それでも私と結婚したい男がいるらしいのです。それで笑っていられるなら十分なのですが、自分だけでなく世帯の話になってくると、自分の不十分さが怖くなってきます。マリッジブルーとクリスマスは皆に平等に訪れます。