ディスクジョッキー論


休みを利用してドライブデートに行った。
超天気が良くてマジ最高バイブスガチで上がる。
ドライブにおいて絶対に最高でなくてはならないものは天気、そして音楽である。
格安レンタカーだったため期待はしていなかったがさすがに2016年ともなれば安い軽でもUSBケーブルはついていて助手席の私がiPhoneを用いてこのドライブのDJを担当することになった。

これマジ最高に運命感じるんだけどあーしとカレピはヒップホップが大好き。
絶対ヒップホップで盛り上がってやると思っていたのでApple Musicで予め90年代クラシックからフリースタイルダンジョン出演陣の話題曲までピックアップしてかなり用意周到に攻めていき「幅がすごい」とのコメントをゲットした。
しかし楽しい時間を経た帰路、驚きの「ラップ聴きすぎて疲れた」というコメントが飛び出す。わからなくはない。むしろわかる。なぜならラップは言葉の量が他の音楽と比べ物にならないから。じっくり言葉の一つ一つを拾おうとすれば確実に疲れる。でもこれはドライブで、あくまでBGMであり、疲れる程聴き入る必要はないのに彼はいちいち「今の韻やばくない?点滅するシグナルと寂しくなるで踏むとか普通思いつかない宇多さんすごい」みたいなことをずーっと言ってるからそりゃ疲れるわと思った。何の落ち度もない運転をこなしながら宇多丸さんのライムを評価してるんじゃないよ。お前もたいがいすごいわ。

疲れるまでラップを聴かせた鬼ババアみたいになっていますがただ私が歌いたいだけの聖子ちゃんやドリカムといった歌謡も攻めている。ここで立ちはだかるのが「ドリカム案外ドライブに向かない説」である。ドリカムといえば様々なシチュエーションの男女の恋模様を網羅し、もちろんデートにももってこい♡と思ってしまいがちだ。しかし未来予想図シリーズは曲調がしんみりしているし、Ring!Ring!Ring!はチャリだし、ここは大阪ではないし、初夏なのではらはら舞う雪はないし、金曜日ではないし、夜でもないし、ブルーのシャツ着てない。結果、時間旅行とうれしいたのしい大好きくらいしかしっくり来るのがない(私のドリカム内)。うれしい〜はいかにもすぎて彼氏と二人きりで聴くには少し照れ臭い。これからも私の、私だけのドリカムであり続ける…

それにしてもサマーヌードは名曲すぎませんか?キラーチューン中のキラーチューンかよ。

2年程前付き合っていた男性ともドライブで遠出した。その時は私のではなく彼のiPodを繋いだのだが、根本からあまり合わないようですっかり暗くなった夜の高速道路でoasisのwhatever等のかんかん照りの下でビール飲む系の選曲をし始めたときはoh…って感じだった。その前に安全地帯がかっこいいと盛り上がったときは同じ世代で安全地帯の良さを語り合えるなんてすごい男性に出会えた…♡と思っていたが安全地帯は万人が聴いて良いから玉置浩二があんなヤバい風貌・言動になっても今なおレジェンドとして君臨し続けているのであり、私達が評価しようがしまいが玉置浩二は常にヤバいので、とりあえずお前のようなセンスのない人間が軽々しく安全地帯を語るなと今では思える。


次は盛り上がりも大事にしつつ疲れさせない上手にクールダウンのできる選曲を目指します。私のセンスの前にひれ伏せろ。